序章其の四・―ストグリーン ストーカー的存在の彼女―

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「青児はお前さんの事を知っているようだったからな。ま、もっとも、お前さんは色んな意味でこの学園内においては有名人だから。知っていてもおかしくはないが」 「……が、何だ」  わざとらしく言葉を切る黒田に対して、赤崎は少し焦れたように先を促す。  それに答えたのは黒田ではなく、意外にも緑子と睨み合っている張本人だった。 「俺が貴方を知っているのは、貴方が俺の憧れの人、だからですよ」  それに反応しようとした赤崎を差し置いて、緑子が思いきりそれに反発する。
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