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「ちょっとアンタ、私の赤崎様に気安く話しかけないでよ!」
「俺が誰と話そうが、貴女には制約出来無い筈ですが」
かなり頭に血が上っている様子の緑子とは違って、青児の方は全く冷静さを欠いていないようだ。
緑子から視線を外すと、当然のように自分の意見を主張する。
しかもその内容は極めて簡潔だが、かなり的確な突っ込みの入れ方だった。
そのやり取りだけで、赤崎も青児がかなりの頭脳派であるという事を見抜く。
赤崎としては、何か青児に声をかけてやりたかったが。うかつに手を出すと、先刻のように緑子に拉致されかねない。
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