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結局、赤崎も大人しく黒田達とこの様子を傍観する事に決めた。
……途端に、緑子と青児の激しい、というより、緑子が一方的に激しいだけの口論が始まってしまったのだ。
「アンタ前からむかつくむかつくと思っていたけど、本当に心の底からむかつく人間ねっ」
「それが目上の者に対する態度でしょうか、貴女はどうやら御両親に躾の何たるかを一から教えて貰った方が良いようですね」
熱くなり過ぎているのか、緑子は青児に対して全く敬語を使おうとはしない。
相手も同じ中学生とはいえ、二歳も年上の男子なのである。
いくら仲が悪そうだと言っても、最低限の礼儀というものがあるだろう。
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