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だからと言って赤崎を前に出しては、緑子に何をされるか分からない不安が付きまとう。
そこで立場的にも、丁度全員の中間に位置すると思われる黄土の出番、とばかりに話を振ったのだ。
「そうですね。緑子さんに、青児さんの事を説明して分かってもらうのはかなりの困難と見て取れます。ですから取り敢えず、ここは一つ……」
言いながら、黄土は肩に下げている鞄から何かを取り出した。
それは小さな飴玉のような形をしていて、やけにカラフルな色合いをしているモノだった。
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