『日常戦隊 ストレンジャー！』

序章其の四・―ストグリーン ストーカー的存在の彼女―

「黄土、それはもしや」
　黒田にはそれが何なのか分からないようだったが、赤崎は見た途端に青ざめる。
　その様子から、これはファンシーな見た目よりも、かなり恐ろしい効能をもたらすモノと推測した黒田が言った。
「これって一体、何だ？」
「これは、もともと僕が自分のために作ったいざと言う時のための護身用です。良いですか、見ていて下さいよ」
　そう言ってから黄土は、無防備に高笑いしている緑子の方へと近付くと。大きく振りかぶって彼女の口にそれを投げ込んだ。