序章其の四・―ストグリーン ストーカー的存在の彼女―

16/17
270人が本棚に入れています
本棚に追加
/364ページ
 何の対策も講じていなかった緑子はあっさり飲み込むと、その場に倒れるようにして眠ってしまった。 「……黄土」  ニッコリと笑う黄土に対して、黒田は呆れ返った表情になる。  赤崎はそれで小さくため息と吐くと、いまだ俯いたままでいる青児の方へと歩み寄った。 「……大丈夫か、角田。あまり、気にする事は無い」  それは赤崎にしてみれば、かなりの度合いで優しいフォローのつもりなのだろうが。  聞いている側にしてみれば、かなりぞんざいな事を言っているようにしか見えない。
/364ページ

最初のコメントを投稿しよう!