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何の対策も講じていなかった緑子はあっさり飲み込むと、その場に倒れるようにして眠ってしまった。
「……黄土」
ニッコリと笑う黄土に対して、黒田は呆れ返った表情になる。
赤崎はそれで小さくため息と吐くと、いまだ俯いたままでいる青児の方へと歩み寄った。
「……大丈夫か、角田。あまり、気にする事は無い」
それは赤崎にしてみれば、かなりの度合いで優しいフォローのつもりなのだろうが。
聞いている側にしてみれば、かなりぞんざいな事を言っているようにしか見えない。
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