序章其の四・―ストグリーン ストーカー的存在の彼女―

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 大抵の者は傷付く場面ではあるが、青児は顔を上げると虚空に視線を漂わせたまま。  抑揚の無い声で応える。 「俺は気にしていませんから。それよりも、早く司令室へ行きましょう。あの宇宙人が痺れを切らして待っている筈です」  青児は言いきってから赤崎に背を向けると、先刻まで自分を罵っていた緑子を抱え上げ。  文句も言わずに元きた道へと歩き出した。  赤崎達はその様子にしばらく顔を見合わせていたが、やがて青児の姿が茂みに隠れてしまうと、慌てて後を追い駆けた。
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