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「ドア、だったんですね」
「そのようだな」
青児の言葉には最早、半ば呆れきったものが滲んできていた。
もうこれ以上何が起ころうと驚かない、といった感じだろうか。
しかし、それに対して赤崎は相変わらず真面目に返している。
そんな二人のやり取りにも構わず、先刻までの呆れなども何処へやら。
戦隊モノへの憧れを思い出してしまったのか、黄土は瞳を輝かせながらテレビの世界そっくりなドア開閉装置を触りまくって、ひたすら感心している。
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