2.出逢い、入学式

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♦蓮Side♦   今まで一般人で俺に普通に接してきた奴はあんまりいなかった。   俺が“橘組”だって知って離、れていった奴はいっぱいいるからな。   だから、正直言ってコイツには驚いた。   俺が怖くないのか?と聞いたら「全然」と即答しやがったからだ。   多分、俺のことを馬鹿にしてる訳でもねぇ。       …なんかわかんねェけど笑いがこみ上げてきやがった。   俺は真中の胸座をつかんでいた子分の腕を強くつかんだ。   「………橘さん?」   子分は、不思議な顔っつーか不安気な顔をしながら、俺の顔を伺った。   「離してやれ」   「ぇ…なんで」   子分は納得いかない顔をしていたけど、 俺は尚も続けた。   「だってコイツ、   なんか面白ろそうだ」   俺がそう言うと、真中は初めて驚いた表情を見せた。   「……面白そーって…なんかビミョー」   そう言いながらも真中は少しだけ口の端を上げた。   「よろしくな。夏生!」   俺はそう言って真中の肩に軽くパンチした。   「…おう、よろしく」           でも俺は気づいてなかった。   夏生の方を睨みながら、拳を握っている子分達存在を。   .
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