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♦薫Side♦
…他人とこんなに会話が続いたのは久しぶりな気づいた気がする。
…でも相変わらず人との付き合い方があんま分からないから、
普通に名前聞きゃあいいのに『アンタ誰』発言しちゃったよ。
「俺は真中夏生。…お前は?」
…だけど、コイツなんもかんに障ってないみたい。
……むしろ無愛想
「…極瀞薫(ゴクジョウカオル)、よろしく夏生」
俺がそう言うと
「……ん、よろしく」
相変わらず口調は無愛想だけど、夏生はそう言ってちょっとだけ微笑んだ。
…ていうか、俺に似てる……………?
……………………。
「ん」
俺はそう呟いて夏生に携帯を見せた。
「……………」
夏生は意味が分かってないみたいで、無言のまま呆けていた。
「………アドレス」
「ああ………」
夏生はそう言って、ポケットから携帯を出した。
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