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♦千夏Side♦
…早速バレそうだったよ真智子さん。
てか何で未波先生私のこと知ってんの?
…さっきの『千夏』って多分私のことだよねー。
ま、いっか。今は『初対面』の訳だし。
「はい、どうぞー」
私があれこれ思案している間に未波先生が私の部屋の鍵を開けてくれた。
早速中に入ってみる。
「、かなり広いですね」
私(千夏)の学校も結構な金持ち学校なんだけど、その寮の部屋よりも大きい。
「そうかな?僕は慣れちゃったからあんまり違和感感じないよ?」
「へぇ~」
絶対未波先生坊ちゃんだなー。
「─っと、もうこんな時間だ。僕は用事があるからこれで失礼するね」
「あ、はい。わざわざありがとうございました」
未波先生は驚いたのか、一瞬ポカーンとした。
「…そんなに俺、礼も言わないような薄情な奴に見えました?」
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