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―グランドにて―
木田「よし、じゃあ始めるか。」
3人はアップを始めた。
太田は大学で一応ピッチャーだった。
木田「太田マウンドに行けよ。」
太田「了解。俺のピッチングをしっかり見とけよ。」
木田「じゃあ、俺がキャッチャーやるから矢部君はスピードガンを持ってきて。」
矢部「わかったでやんす。」
太田「木田~行くぞ~」
マウンドからそんな声が聞こえる。
木田「わかった。矢部君準備は良い?」
矢部「OKでやんす。」
すると太田は大きくふりかぶって第1球を投げた。
ビシュッ!
・
・
・
ズバーン
木田「ナイスボール!」
矢部「今は128kmでやんす。」
木田「意外に球速は出てないんだな。」
矢部「でもあの球のノビは大学時代とまったく変わって無いでやんす。」
木田「けど128kmじゃいくらノビが有っても試合の後半は打たれちゃうと思うよ。」
矢部「確かにそうでやんすね。」
太田「おいおい、2人とも忘れたのかい。俺の最大の武器を。」
木田「そんなに太田って目立って上手かったわけじゃないし。」
矢部「せいぜい3番手程度のピッチャーでやんすし。」
太田「2人ともひどいorz」
木田「いや、でも本当に覚えて無いし。」
太田「まあいいや。2人ともしっかりと見ておけよ。」
木田「了解。」
そして太田は第2球目を投げた。
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