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私は胸にカッターが刺さったまま僅かに笑った。
そしてもう動かない手で、最後の力を振り絞って二人の死体を抱き締めた。
―そして私の息が途絶えた―
千里『誰か居ますかぁ?忘れ物しちゃったんで入らせて下さい。』
もう真夜中だ。
誰も居るハズがないか…
私は理科室へ勝手に入った。
千里『静かだと気味悪いな…』
懐中電灯で照らすと、何だか赤い物が目に入った。
それはおり重なるグチャグチャに血にまみれた女3人の死体だった。
一人は首が裂け、血と骨を見せていた。
目は見開いたまま不気味に笑ってる。
一人は体がもう分からないくらいで、あったであろう手足は、血管などが出されたままだった。
ドロッとした目玉は風に揺られている。
もう一人は、胸にカッターが刺さったまま、口元を笑わせ死体を抱き目を瞑っていた。
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