1章

4/4
前へ
/6ページ
次へ
「……キョン…おいキョン!!」 ん…誰だ…? 「…キョン…そろそろ起きなよ…」 あぁ寝過ぎたようだな 「すまん。ナイス目覚ましだ」 顔をあげるとアホの谷口と国木田がそこにいた。 ふと時計に目をやると…なんと!!昼休みになっているではないか。我ながら寝過ぎたようだな…成績が下降の一途をたどる訳だ。 「キョン…お前は学校に寝に来てんのか?」 谷口よ…お前も寝てたんだろ? 「俺はーアレだ。休み時間には起きる!!」 アレって美人ランキング上位を窓から眺める為だろうが そんなお前に注意される覚えはないねぇ。 「そんなことよりお昼にしようよ。谷口とキョンとは違って脳をフル活用してるからペコペコだよ」 国木田が飄々と言う嫌みは正論なので何も言うまい。 「すまん、今日は部室で食べるよ」 そう、俺は懸案事項を抱えているからな…いつものように下駄箱に愛らしい便箋があった訳でなく それは携帯にバイブ音と共に届いた一通のメールだった。 『昼休み、部室にきてください』 送信者の意図はだいたいわかっているつもりだ。なんせハルヒがあの状態だからな…あの状態を良く思えない存在。 そう、少年エスパー不敵スマイル野郎こと古泉からだった。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加