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「……キョン…おいキョン!!」
ん…誰だ…?
「…キョン…そろそろ起きなよ…」
あぁ寝過ぎたようだな
「すまん。ナイス目覚ましだ」
顔をあげるとアホの谷口と国木田がそこにいた。
ふと時計に目をやると…なんと!!昼休みになっているではないか。我ながら寝過ぎたようだな…成績が下降の一途をたどる訳だ。
「キョン…お前は学校に寝に来てんのか?」
谷口よ…お前も寝てたんだろ?
「俺はーアレだ。休み時間には起きる!!」
アレって美人ランキング上位を窓から眺める為だろうが
そんなお前に注意される覚えはないねぇ。
「そんなことよりお昼にしようよ。谷口とキョンとは違って脳をフル活用してるからペコペコだよ」
国木田が飄々と言う嫌みは正論なので何も言うまい。
「すまん、今日は部室で食べるよ」
そう、俺は懸案事項を抱えているからな…いつものように下駄箱に愛らしい便箋があった訳でなく
それは携帯にバイブ音と共に届いた一通のメールだった。
『昼休み、部室にきてください』
送信者の意図はだいたいわかっているつもりだ。なんせハルヒがあの状態だからな…あの状態を良く思えない存在。
そう、少年エスパー不敵スマイル野郎こと古泉からだった。
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