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小笠原悠哉。
小原若葉。
お互い出席番号が同じ三番だったあたしたちは、入学して席が隣同士だった。
小学校の学区の端に住んでいたあたしは、中学校が他の友達と離れてしまい、クラス内で知り合いがいない状態だった。
正直、悠哉の第一印象はない。
「小笠原君は部活何するの?」
「俺は野球部だなぁ」
ジャニーズに夢中だったあたしは、日焼けした野球バカに興味はなかった。
日本男子な笑顔を見て、あたしはすぐに恋愛対象にはならないなぁ、と心の中で思った。
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