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「ちょっ…美香…待てよ」
「お前が歩くのが遅いだけだ」
会話が続かねぇ……てか美香は無駄に歩くの早いんだよな。
俺と美香は続かない会話をしながら歩き、すぐに学校に着いた。
ここは市立彩蓮(さいれん)高校。まあそこまで学力レベルは高くない。まあ俺で入れたんだからな。
ちなみに美香はなぜか俺と同じ高校を選んだ。美香ならもっと上狙えるのに…まあいいか。名簿見に行こう。
一年の教室にはクラスの名簿が貼り出されていた。さすがに今回はクラスは別れるだろう。……さて、見てみるか。
結局俺と美香は同じ1-Aだった。
「美香……また同じだな」
「あぁ……」
美香はしゃべり方が男みたいだ。改めて感じるな。
「直紀ー!」
声が聞こえると同時になにかが俺に飛び付いてきた。
「なっ……なんだよ?翔也?」
こいつは皆川 翔也(みながわ しょうや)。まあ小学校からの付き合いだし親友なのか?
また不思議なことにこいつともクラスが別れたことがないんだよな? そして俺に嫌な予感が脳裏に浮かび上がった。
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