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そう言って、オレは側にあった大きめな石に座った―――って痛ッ! 誰だ画鋲を蒔いた奴は!
ちょっと涙が出た……
「ほら、セルシウスも座れよ」
画鋲が蒔かれてるがな
「は…はい……」
ストッ、とセルシウスは腰を降ろすと胸にある、四次元に直結してあるだろう道具袋から弁当を取り出した
道具袋の位置そこなの?
つーか、お尻痛くないの?
「あの……どうぞ…」
「おっ、サンキュ!」
セルシウスから渡された弁当は、なんとオレの大好物な唐揚げ弁当だった! やったね
「おお! これはオレの大好きな唐揚げ弁当!」
……うめぇ! セルシウスの奴また料理の腕前上がったんじゃないか?
「うん! んまいよ! もぐもぐ……」
「あ…ありがとうございます!」
少し照れたように笑うセルシウス。うむ、やはりオレの言ったとおり、たまに笑うなぁ
「にしても……いつ鶏肉なんて買ったんだ? 在庫にはなかった筈だが………」
まぁ、原因は鶏肉を食い荒らすオレが悪いんだが
「それは…今朝隊長が狩った巨鳥の肉です」
「…………あぁ! あの馬鹿でかいニワトリみたいな奴か……って……あれ?」
何か嫌な予感………
「た…たい……ちょう?」
「ああぁあぁぁっ! やっちまったあぁぁっ! 朝に倒しちまってるじゃねえかぁぁっ!!」
まぁ、大体こんなオチだろうと思ったけどね
って、自分で言っちゃ世話ないか
「隊長……しっかりしてください!」
「うおぉぉぉっ! オレの時間を帰せぇぇ!」
そして逆ギレ
「隊長!」
「………でも……意外と肉は美味かったんだよな…」
落ち着いた
「……はぁ」
………害は……ないよね?
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