あたたかい

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ディナーも終わりメイドが片付けをしていた。 「さぁ風呂入ろ?」 俺はミヤの肩をポンッと叩きながら言った。「はい!」 ミヤは今までに無いくらいに笑って言った。 やっとこの家にも慣れたのだろう。 長い廊下を15分位歩き着いたのはバスルーム。俺達は脱衣所に入った。 俺は先に服を脱いだ。 「?早く脱ぎな?」 ミヤは下を向いて こう言った。 「僕…身体を見せたくない。」 と…。俺は何を思ったのか無理矢理脱がせた。 「やっちょっ!!!」 「!?」 ミヤの身体に所々アザがあった。 「コレ…誰にやられた?」 俺はミヤの背中を手で触りながら聞いた。 「……前の…主人…」 ミヤは泣きそうな低い声で言った。 ミヤの身体が震えていた。 俺は後ろからミヤを抱きながら言った。 「恐かっただろ?大丈夫。俺はそんな事しないから。」 俺はミヤの耳元で囁いた。 「ぅ…ゥェ…」 ミヤは安心したようでボロボロと大粒の涙を目から流した。 「ほら大丈夫だから。泣かない泣かない!一緒に風呂入ろ。このままじゃ風邪退いちゃうからね」 俺はミヤの頭はポンポンと叩きながら言った。 「はいっ」 ミヤは涙を拭き笑顔で言った。
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