あたたかい

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「あっ埣蚪様の身体も洗っていいですか?」 ミヤはニコニコしながら言った。 「あっ…あぁ…頼む」 俺は動揺しながらも頼んだ。 ミヤはスポンジにボディーシャンプーを付け泡立て俺の背中を洗った。 「やっぱり埣是様の背中は大きいですねぇ」 ミヤは感心しながら言った。 「そう?ミヤの手も大きいよな」 俺はミヤの左手を手にし言った。 「…っ初めてです。手の事言われるの」 ミヤは頬を染めながら照れて言った。背を向けている俺にも分かった。 「ミヤの手ってキレイ。指はスラーッとしてて爪は長くて。俺ミヤの手好きだな」 俺はそう言ってミヤをチラッと見た。 (マジかよ…) 俺は驚いた。 ミヤは泣いていたのだ。 「なっ!?どうした!?背中の傷が痛むのか?」 俺は焦ってミヤの肩を持った。 「ッ・・違うんです…ただっ嬉しいんです。」 ミヤは泣きじゃくりながら言った。 「……は?」 俺はマヌケな声で言ってしまった。 「だってっ僕褒められた事ないから…とても嬉しくて…」 ミヤは両手で流れてくる涙を拭きながら言った。 「…お前に叱る所はないよ?」 僕はミヤの顔を下から覗きながら言った。 「そんな…僕っ…つっ」 ミヤがその後何を言うか分からなかったが俺はミヤにキスをした。
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