序章・全ての始まり

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「あっねぇねぇ今からマックいかない?腹へっちゃったよ~」 「ごめん!私これから彼氏と逢うんだっ。ほんとごめん!また今度にしよ」 「けっつまんないの。分かったよ。じゃまたねぇ」 寂しいなぁ。 友達も少ないから誰とも最近遊んでないし。 寄ってくるのはアホ面さげた男ばっか。 しかもカッコいい奴なんて1人もいないし、体目当てバレバレなんだよ。 そんなことをブツブツ呟きながら私は1人で町を歩いていた。 すると後ろから、 「おい、トモミじゃん?1人なの?」 誰かが声をかけてきた。 振り返るとそこには、私と同じクラスの和久が立っていた。 「なんだあんたか。」 「なんだってなんだよ。俺も1人だからよ。今から遊ばね?飲もうぜ飲もうぜ」 やたら1人でテンションあがっている。 「なにもうまじ臭い。あんたまたシンナーやってんの?捕まってもしらないよ?」 私は心配してはいないが心配したふうに言った。 「なんか心配してくれてんじゃん。お礼になんかおごらせてよ。」 ケラケラ笑いながら和久が抱きついてきた。 私は持っている学校のカバンで和久の顔面をたたき、 「だからもうバレバレなの!やりたいだけじゃんお前。まじきしょいから」 と睨みつけた。 すると和久は顔色を変え、 「ふんっ可愛いからってイキんなよブス。もうなんか萎えたわ。あばよ」 といってそこらじゅうの看板を蹴りながら歩いていった。 まったく可愛いってゆったりブスってゆったり、よく意味のわからない奴だ。 まぁもちろん追いかけることもなく私は家へ帰っていった。
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