第1章:誘拐事件

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それから、日が変わり午前1時過ぎ… 江本宅に一本の電話があった。 相手は犯人からでなく、会社の取締役を勤める金本からだった。 金本宅に犯人からの電話があったそうだ。 立川市内にあるファミリーレストラン前の電話ボックス内を見ろと言ってきたらしい。 金本は社長が本当に誘拐されたかどうか確かめるために、江本宅に電話をかけてきたのだ。 犯人から指定のあった電話ボックスには機動捜査隊員を向かわせた。 そこにあったのは、会社に対する脅迫状だった。 その内容とは、次のようなことが書かれていた。 【人質はあづかった 現金10億円 と 金100kg を よおい しろ 現金と金は 白 か アイボリイ の ライトバンに のせて あすの ごご5じまでに 藤田部長のうちの まえにおけ 車には 関東の道路に くわしい 会社の運てん手だけ のっておけ れんらくは藤田 のうちえ TEL する このことを しらせていいのは とりひきさきの 銀行の支店長と 会社の運てん手と金 本と 藤田だけだ けいさつに しらせたら 人質を かならず 殺す けいさつにも 会社にも 電電公社にも ナカマがいる ぎゃくたん知 しても すぐわかる 藤田 のうちと 会社は かんぜんに みはられている 関東の 道路ちづと メモ用紙と かくものをよおいすること 現金や 金や 車には ぜったい さいくするな ワイヤレスマイクも小がたムセンも むだだ 運てん手に けいじ つかったら すぐばれる TEL ながびかそうとしても だめだ 声ださずに メモだけ するんだ 金 もらったら 科学的な 調査して 24じかん したら 人質を かえす 現金は 新さつを つかうな とりひきは いっさい しない いうことだけ きけ】 ということだった。
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