序章~プロローグ~

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2階でそんなことが起きていることなど知るよしもない江本と長男の暁(11)と二女の愛花(4)は風呂の中で一家団欒を楽しんでいた。 それは、江本が二女の背中を流している時だった。 バンッ!! 勢いよく風呂場の扉が開いた。 扉の方へと振り向くと、やはり目出帽を被った2人の男が立っていた。 男達は拳銃と空気銃らしきものを構えていた。 「動くな」 子供達は泣き叫んでいた。 「静かにしろ!!」 男達は一括した。 男達は裸に泡をつけたままの江本の腕をつかみ、銃をつきつけたまま連れ去って行った。
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