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「ふ~、なんか疲れたぁ」
「なんで、メニュー選ぶだけで疲れてんだよ」
「だってぇ、あんな高い料理頼んだことないし」
「はは、まぁ今日は特別だしな」
「あ、そうだ。大事な話ってなに?」
「ん?あ、あぁ…まぁ、飯食い終わった後でゆっくりと話すわ」
「なんか気になるけど、わかった。」
亜弥はそう言うと笑ってみせた。
俺は亜弥の笑顔が好きだ。
この笑顔を護りたいと思った。
この先もずっと…。
「お、料理来たな」
「すごーい。うまそうだね」
二人はうまいと連呼しながら、料理を食べた。
しだいに皿は空になり、料理を食べ終えた。
「ふ~、うまかったぁ。ごちそうさま」
「うん…」
がらにもなく俺は緊張していた。
「どうしたん?」
「ん、あのな…」
「あ、そっかそっか。話があるって言ってたんだったよね?なに?話って」
壮介はポケットに手をつっこんで、ある物を取り出そうとした。
その時、壮介の携帯のポケベルが鳴り響いた。
「すまん、ちょっと電話してくる」
「うん」
そう言うと壮介は立ち上がり、店の公衆電話へと向かった。
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