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そう言って彼は席を立った…
お店の窓から外を見た時…
知らない女が待っていて
じゃれ合いながら
帰って行った。
今の私には…
何でもなかったことも
そんな風にしか…
目に映らなかった
重い?
そうかも知れない…
でも…許せなかった…
簡単に私の心を傷つけた
彼が……
彼とデートをかさねた場所
ここで別れを……
告げられことも…
哀しかった…
ステンドグラス製のランプが
ゆらゆら揺れるのを見て
もっと…哀しくなった……
だ…だって……
彼のお気に入りだったから
お店のマスターが
そんな私を…
心配そうに見ていた……
お店の外に出た時…
雨が降っていた…
「鈴香さん……」
見かねたマスターが
傘を貸してくれた。
「ありがとうございます…」
「いつでも、いいからさ……
それから…
そこに付いてるアクセ…
あげるよ…元気だして…」
「はい…すみません」
私は頭をさげて店をでた…
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