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「例え何があっても望んだ事は
秘密にしなければ………
一度、願うと…………
その願いは取り消せ…………」
なんか訳ありの人形……
「あっ!願い事は三つです
良くも悪くも使うのは………
貴女しだいですから……
忘れないで下さいね」
少し怖かったけど興味もあった
けど、今時そんな事が……
ある訳がない…とも思った…
「ありがとうございす」
彼女に、お礼を言って
さよならをした。
雨は…やんで、ほんの少し
雲の隙間から……
星空が見えていた
見慣れた街の景色も…
今の私には…何もかもが…
哀しく…
冷めたく目に映った…
家に着いた時……
バックに手を入れた……
彼から返された合鍵が……
私は…それをゆっくりと……
鍵穴に差し込んだ
部屋に入ると…
彼の荷物が、なかった……
彼の誕生日にあげたギターも
彼のお気に入りのCDたちも…
たった一枚だけ残されてた…
CDは彼に、せがんで……
いつも聴かせてもらってた
私の大好きな曲だった……
彼の優しさだったのだろうか?
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