出会い
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「さっきのカクテルもう1杯欲しいかな!」 零次はニコッと微笑むと、同じカクテルを作ってくれた。 それから夕美は週に2回程度、バーに通うようになった。 アセロラのカクテルに会いたかったし、何より零次に会いたかった。 他愛もない話でも幸せだった。 零次はいつでも聞いてくれたんだ。 でも…… 私は『沢田 零次』という名前しか、彼のことを知らなかった。
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