~1章~

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遠い記憶。     懐かしい家のダイニングで、笑いあっている人がいる。     …あぁ、あれは自分と彼だ。本当に幸せだった、あの頃。     和やかに会話が進む。     唐突に彼が言った。やっぱり幸せそうな顔で。                  「ねぇ、『かぜの話』って知ってる?」        
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