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葛城林檎
少女は桜色の肌をしている丸顔の愛らしい顔を持っていた。
回りにはその顔が完璧に見えるが、本人は恥ずかしい時や怒った時に林檎のように赤くなる顔が嫌いだった。
自分はあの人には釣り合わないと思い込んでいた。人間は皆平等であり、容姿に関係なく愛する人もいるというのに。
その彼女に悪魔が忍び寄る。神に隠れた暗黒の中から光の世界にやってくる。
足音も立てず、気配もなく。気がつけば侵入し気がつけば近くにいる。部屋の壁が悲鳴を上げたら注意をした方がいい。何かがいるから。
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