白いキャンバス

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「……もしもーし。そろそろ起きて下さーい」 と、いきなり声が聞こえます。 しかし、白い若者は 「う~ん………もう…少し……」 と答え、起きようとはしません。 「早く起きて下さい!」 声と共に、突如一人の女の子が現れました。 女の子は、腰まである白髪に白い肌、服は白のワンピースという、やっぱり白い格好をしてました。 「もう………一体何年寝るつもりですか!早く起きて下さい!」 若者は寝返りをうってうつぶせになり、女の子に向かって右腕を出し、手を広げて見せました。 「………あと5分ってことですか?もし5日とか5週間とか言ったら叩きますよ。たとえ冗談でも叩きます」 すると若者はこう答えました。 「………………あと5世紀」 「起きなさい!!」 女の子は若者を叩かず、若者の脇腹に強烈な蹴りをいれました。
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