白いキャンバス

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「いやぁ…いつにもまして凄い起こし方だったねぇ」 痛みが治った若者はヘラヘラと笑いながら言いました。 「いつまでたっても起きないからあんなふうになるんですよ。たまには私が来る前に起きていて下さい」 女の子がそう言うと若者は「なるべく努力はするさ」と笑って答えました。 「ところで、今回はどれくらい寝てたのかな?」 若者が女の子に聞くと女の子は 「んー…だいたい5、600年ぐらいじゃないですか?」 と言いました。 「そっかー………この仕事もなかなか退屈なものだねぇ………」 「そんなこと言ってないでちゃっちゃと仕事しちゃって下さい」
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