二話

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友人から聞いた話しです。 その頃の友人は悩み事があって真剣に自殺を考えていたそうです。結論として首吊り自殺を選んだ友人はロープを持って寂れた神社に行きました。 神社の裏の大きなクスノ木にロープをかけ準備をおえると、煙草を出して吸い始めたそうです…「これを吸い終えたら死のう…」そう思って煙草を吸い始め…根元まで吸い終えて覚悟を決めて立ち上がり、ふと木を見上げると赤い服を着た女の人が、太い枝にサカサマにしがみついて友人を見ていたそうです。友人はギャーと叫んで無我夢中で神社から逃げ出しました。 自殺を覚悟した男が怖がるのも変な話しですが…結局、友人はその怖い体験が切っ掛けで自殺をとりやめたのです。その話しを聞いた私が友人に「結局、結果オーライでよかったやん。きっと神様の使いやってんて。」と言うと、友人は真顔どで「いや!あの女は間違いなく俺が死ぬのを待っとった…」と言いました。
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