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鳥達のさえずりや風に吹かれる木々のざわめきが聴こえてくる朝――…
私は、カーテンを通して部屋に入ってくる木漏れ日で目を覚ました。
起きたばかりでまだ気だるい体を起こして窓に向かう。
カーテンを開けて外を見てみると、空には雲一つない晴天だった。
窓を開けて、そんな朝の清々しい空気を吸い込む。
そうすると、今までだるかった体が、少し軽くなった気がした。
ベッドの横にある棚の上の時計を見ると、針は7時を指していた。
私がいる部屋は、壁も、天井も、全てが白で統一されている病室だ。
私はもう物心つく前からこの無機質な病室で暮らしている。
コンコンッ
不意に、扉をノックする音が聞こえた。
「どうぞ」
そう言うと、食事を持った看護婦が入ってきた。
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