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アフリカのとある紛争地帯
AM5:25
「ブオオオ!!!!!!」
荒廃しきった村を軍用トラックが走っていた。
乗っている者は白い服に身を包んだ民兵だった。
この辺りは数々の大企業が裏の"ビジネス"として戦場にしている為、大企業に雇われた商品である兵士と民兵が連日連夜、戦争を繰り広げていた。
そして、その中で一人だけ違う雰囲気を纏っている男が座っていた。
その男はAK-47を腹に乗せ、煙草を口に挟む。
そして、Zippoのロゴが入ったライタ―で火を付ける。
「ギィィィ!!!!」
そして、トラックが停まった。
荷台から民兵が降りる。
しかし、その直後だった。
パア――ン!!!!
「グフッ!!!!」
狙撃銃[S.V.D(通称:ドラグノフ)]の引き金が引かれ、銃弾が民兵の体を貫く。
「敵襲だ――!!!!」
トラックの影と建物の影に民兵が隠れる。
黒い服に白いジ―ンズ、スニ―カ―を履いて、米軍制式採用のカ―ビン銃[M4カ―ビン]を持った兵士が姿を現す。
「PMC(軍事企業)"VAISURE"の兵士だな。」
先程の民兵は冷静に呟いた。
「スペイン語で"勝利"・・・。馬鹿げてるぜ・・・。」
そして、男は煙草を地面に捨て、AK-47を持ち、戦場へと飛び出した・・・。
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