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その武装集団は民兵組織でもなく、民間軍事請負企業、通称PMCと呼ばれる傭兵派遣事業から派遣された兵士たちであった。
この中東にある国では、政府軍と反政府軍との間で内戦状態であった。
長く続いた内戦で政府軍は疲弊していた。ただ反政府軍は外国から傭兵を雇っていた。政府軍の方も最近傭兵組織を雇うことを考え初めていた。
他国の軍隊を自国に入れたくなかったためだ。といっても傭兵一人一人を必要数集めるのは難しい。それで近年、数が増えてきたPMCに依頼することになった。PMCなら必要数を集める事ができると考えた政府は、アメリカの大手PMC、シルバーシャークに派遣を依頼した。依頼金は約98億円。
派遣された規模は二個歩兵中隊、二個機械化大隊である。歩兵約400人、装輪装甲車ストライカー約300両、攻撃ヘリ、汎用ヘリ合わせて約100機である。
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