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ガチャ
母「…何なのよ!」
部屋から母親が出てきた
まだ起きていなかったらしい
普段そんな事を言われたら反抗しているところだが、今はそれどころではない。
しかし、いつもと様子が変な正樹に察した母親はすぐさま駆け寄る
母「…ちょっと!熱ひどいわよ?」
もう意識が虚ろである
母「彩香~!」
彩香とは姉貴の名前である。
母親が怒鳴るように姉貴を呼ぶ
母「すぐ病院連れてくからね」
正樹に向かって必死に呼びかけるが、うなずくのさえ辛い
ガチャ
ドアを開ける音
彩香「なぁ~に?……正樹どうしたの!?」
寝ぼけながら起きてきた彩香だったが、正樹の姿を見て目が覚めたようだ
母「病院連れていくから家よろしくね!」
彩香「……私も行く!」
母「学校あるでしょ?」
彩香「…『病院行くから休む』って言えば大丈夫だよね?」
母親と姉貴に支えられながら階段を下りて玄関へ
玄関の壁に掛けてある時計に目をやった
まだ6時にもなっていない
正樹(朝早くに悪い事しちゃったかな?)
そう思ったのもつかの間
正樹の意識は次第に薄れていく....。
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