2回目の夢

4/4
17人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
ガチャ 母「…何なのよ!」 部屋から母親が出てきた まだ起きていなかったらしい 普段そんな事を言われたら反抗しているところだが、今はそれどころではない。 しかし、いつもと様子が変な正樹に察した母親はすぐさま駆け寄る 母「…ちょっと!熱ひどいわよ?」 もう意識が虚ろである 母「彩香~!」 彩香とは姉貴の名前である。 母親が怒鳴るように姉貴を呼ぶ 母「すぐ病院連れてくからね」 正樹に向かって必死に呼びかけるが、うなずくのさえ辛い ガチャ ドアを開ける音 彩香「なぁ~に?……正樹どうしたの!?」 寝ぼけながら起きてきた彩香だったが、正樹の姿を見て目が覚めたようだ 母「病院連れていくから家よろしくね!」 彩香「……私も行く!」 母「学校あるでしょ?」 彩香「…『病院行くから休む』って言えば大丈夫だよね?」 母親と姉貴に支えられながら階段を下りて玄関へ 玄関の壁に掛けてある時計に目をやった まだ6時にもなっていない 正樹(朝早くに悪い事しちゃったかな?) そう思ったのもつかの間 正樹の意識は次第に薄れていく....。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!