502号室

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………………。 正樹「………ゔぅ~っ」 母、彩香「正樹~!!」 母親と姉貴が覗き込んでいる 母「もう!あんなにふらふらになってるんだもん。心配したじゃないのよ?」 正樹「……そうだっけか?」 記憶が曖昧である。 あまり覚えていない しかし、気になったのはそれだけではない 横たわっている自分 上を向いている自分 目線の先にあるもの 『見知らぬ天井』 正樹「…ここ何処だ?」 明らかに自宅じゃなかった 辺りを見渡す 『大きな窓が2つ』 『周りにはカーテン』 しかも自分の右腕には 正樹「…点滴?……ここって病院?」 彩香「そうよ?」 聞かなくてもわかることだが、確認だけでもしておきたかった。 彩香「…今何着てる?」 自分の着てるものを見る 正樹「……あっ!」 そう。 あの入院患者が着ているやつだ よくテレビで見る、色は単色で浴衣みたいな形なんだけど、でも浴衣とは全然違うアレである! (理解出来た方リスペクト👍) 正樹「まさか…運び込まれるなんて思わなかった」 何食わぬ一言だったのだが、それを母親と姉貴を逆撫でさせてしまった 母「何言ってるの!人をこんなに心配させておいて!」 彩香「本当にもう、イキナリ起こされたと思ったらアンタ倒れてるし!散々なお目覚めよ!」 母「まったく朝早くから迷惑ばっかりかけて!ここの病院だって手配してもらうの大変だったのよ?」 彩香「しかも私なんか学校休んでまでアンタのこと看病してるっていうのに……」 まさに電光石火である 反論にしろ謝罪にしろ、言葉を入れ込むスペースを与えてくれない お説教はしばらく続きそうだ
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