覚醒

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「ていうか、モアイ・キングとか候補とかってなんなの? さっぱりにも程があるんだけど」 「え? 知らないんですか?」 ええ知りません。知りませんともごめんなさい。 「仕方ないですね……では、不肖ミニモイがご説明いたしましょう!」 そういってミニモイは、張り切ったように、そしてちょっと見下したように深い彫りを吊り上げた。 同じミニモイでも、某映画とはえらい違いだな。 「えー、まずモアイ・キングについてですが……こほん」 「だらららららら……」 いらんちゅうねん、ドラムロールとか。 さっさと説明して欲しいという僕と、もったいつけようとするミニモイの温度差は激しかった。
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