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瞳
「次は、これっ!!」
瞳は一体のププを抱きしめるが、またしてもボンという音と共に消えてしまう。
サジタル
「次は、俺の番だ!」
だが、それもハズレだった。
瞳
「ププ……」
瞳は急に両膝を地面に着き跪いた。
奈美
「瞳?」
鈴音
「瞳ちゃん?」
瞳
「いつも一緒に居るのに本物が分からないなんて……
あいつの言うとおり、あたしってホントにオッチョコチョイだね……」
瞳の目からポロポロと涙が零れ落ちる。
奈美
「瞳! しっかりして!」
鈴音
「そうよ! 瞳ちゃん、諦めちゃダメ!」
瞳
「でも、アイツより先に見つけるなんて自信ないよ……」
サジタル
「どうした? 降参か?」
奈美
「降参なんてしないわ!」
サジタル
「じゃあ続けるんだな」
奈美
「瞳……」
鈴音
「瞳ちゃん、見分ける方法が絶対にある筈よ。
よーく考えて、ププと一緒に居た時の事を」
瞳
「ププと一緒に居た時……」
瞳は静かに立ち上がり深呼吸をする。
そして静かに目を閉じた。
鈴音
「そう。
"心の目"と言う奴ね☆」
奈美
「心の目……」
サジタル
「?……」
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