1章 起

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しばらくして真水は何か音が聞こえるのに気付き、その手を止めた (………?なんだろ…鈴…ううん、グロッケンみたい…) チーン... リーン... 真水は音がする方を探りながら、歩き始めた (…あれ?この店、確かに広いけど…こんな広かったっけ)   リーン 一度 大きく音が鳴った 真水は一瞬ビクッとその体を震わせた (びっくりさせないでよー…ん?あれ?なんかこの本綺麗…!) 手にした本は、淡い藍色の落ち着いた装丁で、ところどころに品の良い装飾が施されていた 「気に入った!問題はこの本で読書感想文がかけるか……何の本かな…」 パラリ 真水はその革地の表紙をめくった…
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