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今日も学校だ。
学校に着くと、僕は自分の席に座った。教室に人はたくさんいるのに僕は独り。
リアルな友達なんかいないから
だから…
「おいっ!こっち来いよ!」
トイレに連れてかれた。
もちろん…
鏡を見ると口には内出血のあとがあった。
中学校になってから毎日のようになっていた。
トイレから出るとそこには…
「大丈夫?」
佳奈がいた。
佳奈とは幼稚園から同じであり、家も近いので家族同士で付き合っている。
いつも殴られた後、佳奈は僕にハンカチを渡してくれる。どうやら友達と一緒にいたのにわざわざ僕の所に来てくれたらしい。
「ありがとう。でも、いつまでも僕といると僕みたいにいじめられるよ。早く行きな。」
「でも、口のとことかヒドイじゃん!」
「いいから…、ほっといて。」
「でも…。」
「佳奈!早く!」
「呼んでるよ。行きなよ。」
「…。」
「ゴメン…。」
佳奈はそう言うと足早にその場から立ち去った。
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