対話の場

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 少女の横顔はとても輝きに満ちていた。  純粋で真っ直ぐで、  とても真剣な眼差しで目の前の花畑を眺めては、  スケッチブックに何かを書き込んでいる。  その表情を見ているだけで、  その行為が彼女にとってとても大切で意義があるものだと言う事が窺い知れた。 『生きる上での活力、  目的』  そう言っても過言でない程、  彼女の瞳は熱心な眼差しをしている。  横からスケッチブックを覗き込んでも、  彼女は私の姿に目もくれない程だ。  それは彼女にとって、  大切な日常なのだろう。  私は彼女の姿を目の当たりにして、  忘れていた夢を思い出した。 少し前まで、私にもささやかで、  けれども大切な夢があった。    いや、まだ、  私の心に息づいていると言っても良い。    諦めきれないその夢は、  まだ過去形にしたくはないものだからだ。  しかし、もう彼女の様に情熱的な眼差しを、  夢に向ける事は出来なくなってしまった。  ほんの小さな夢であるにも関わらず、  それが実現される事がないと悟ってしまったからだ。
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