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[なんで僕は生まれたの?]
[僕なんか生まれなきゃよかったのに…]
[消えたいよ…]
[どこか違う世界に行きたい…]
[そうだ…消えちゃえば良いんだ…]
[でも、どうやって?]
━私が力を貸そう━
[ぇ…何?]
━哀れな子よ…ソナタが違う世界に行きたいのなら…私が連れていこう━
[本当?]
━本当だ…しかしソナタは一度死ななくてはならない…この世界から消えるのだ━
[この世界から…消える?]
━そうだ…さすればソナタは幸せになれる…哀れな子よ━
[行きたい!!
死んでも良いんだ]
━そうか…ならばソナタの望むモノを言え…多少の事なら叶えてやろう━
[僕の望むモノ?…愛が欲しい…それと、幸せ]
━わかった…愛と幸せだな━
[あの…貴方はいったい?]
━私はソナタを創った神だ━
[神…様…?]
━そうだ…ではソナタを違う世界に送ろう━
パアッっと雫が光ったかと思うとソコには雫の姿はない
まるで、最初からそこには誰も居なかったかのように…静まり返っていた
第一話 テンセイ完
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