コンビニ王子

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ここでバイトをはじめて、早半年。 コンビニの仕事もだいたいすぐ覚えて、まぁ、ぼちぼちやっている。       店内では、同じ放送がぐるぐる流れていて、BGMが耳につく。 横を見ればすぐ隣で、同僚の木谷くんが欠伸をした。   「うわ、まだ4時間もあるやん。今日暇やな。」     時計を見てそう嘆くと、後ろの煙草の棚にもたれた。 忙しいとそれはそれで怒るくせにと内心思いつつ、そうだねと笑う。   確かに、ご飯時もすぎたこの中途半端な時間は暇で、店内には立ち読み客が3人いるだけ。       つられて私も欠伸をした。       「今日、曽田さん先あがる?」 「うん、もちろん。」   木谷くんが思い出したように聞いてきたので、あわせてすぐに答えてみる。   「んな、はっきり言わなくても。」 「あと一時間ー」     ちょっとからかうような口調で言うと、彼はもう一度今日暇やな…と呟いた。
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