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それほど悪いとも思っていないような口調で軽く言い訳めいた発言をした奏多はリビングの入り口で固まっている3人を見つけて微笑んだ。
「ようこそ、遥、亜姫ちゃん、沙姫ちゃん。今日からセイとランの四つ子の妹として歓迎するよ。この2人は何か歓迎してないみたいだけど俺とシンは歓迎しているからね。」
その言葉に亜姫と沙姫は伺うように、遥は泣きそうになりながら静と嵐を見る。
「セイとランは亜姫達のこと嫌いだったんだ…」
亜姫が呟く。
「ごめんね。できるだけ部屋から出ないようにするねっっ」
沙姫が続けると、静と嵐はひるむように体を引いた後、慌てて取り繕う。
「何言ってるんだよ、ヒメ!!俺達はそんなこと思ってねぇよ。なぁ?セイ?」
「そうだよ。もちろん歓迎してるよ!!」
「「本当?」」
見上げてくる2人に静と嵐はこくこくと頷いた。
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