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「ね、セイ。沙姫はぁ?」
沙姫が不安そうに尋ねると、嵐が隣から声をかける。
「沙姫は俺と一緒。1年C組」
その言葉にやっと安心したように笑う。
静と亜姫が教室に入ると、ざわついていたクラス内が一瞬シーンと静まってさらに大きい喧騒(けんそう)が巻き起こる。
それは嵐と沙姫のクラスも一緒だったようだ。
「ね、私このクラスで良かったかも」
女子が騒いでいるのが聞こえる。
「あの子マジタイプ。付き合ってくれないかな?」
「お前じゃ無理無理」
男子も騒がしい。
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