入学式から波乱の予感

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廊下に並んで体育館へと向かう。 入学式が始まり、2年A組から入場して行くと保護者席に奏多と遥の姿を発見した。 男女混合で並んでいるため、静と亜姫も、嵐と沙姫も隣に並ぶ。 入学式が着々と進行されている中でマイクを持った先生が厳かに告げた。 「新入生代表挨拶。柚木静」 「はい」 静が立って壇上に上がる。 ザワザワと落ち着きがなくなる新入生が静まるように少し声を大きくして話し出す。 「桜の花が満開に咲き誇る今日のよき日。私達は伝統ある涼蓮学園高等部への入学を許可されました…」 聞きやすい声に体育館中の人が静に注目している。 「…新入生代表柚木静」 壇上から降りると席に着いた。
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