プロローグ

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「キョウは?」 厳しい視線のまま問われた男が慌てて指を指さした。 「私はキョウと行くから」 「分かりました。白薇(はくび)、白姫(しろひめ)の護衛を」 「はい」 白薇と呼ばれた女が付き従う。 「ありがとう、黒麗(こくれい)。」 そう言って白姫と白薇は歩き始めた。 人垣が割れて道が作られる。 「それじゃ行きましょう。黒麗、赤耀(せきよう)、青蘭(せいらん)」 「「「はい」」」 赤い集団も別の方向へ歩き始める。 男達もそれに付き従うように移動を始めた。
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