入学式から波乱の予感

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翌日、4人は登校しながら口論を飛ばしていた。 「だからさ、ヒメ。危ないからバイトなんかするなよ」 嵐が言うと静も同意する。 「でも、してみたいんだもん」 亜姫が膨れると、静も口を開いた。 「こずかい足りないの?親父、高校生には多すぎってほどくれてると思うけど…」 「ううん。でも、やってみたいよ、アルバイト…」 沙姫が拗ねたように言う。 「夜遅くなったら危ないよ?」 静がさらに言うと2人は声を揃えて言った。 「「やるの!!」」 意思が固いのを見ると、静と嵐はため息をついて顔を見合わせた。
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