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「俺健吾(けんご)。可愛いって聞いたから声かけたんだけどホント可愛いねぇ」
「あ…あの、亜姫達行くところあるので…」
そう言って亜姫は沙姫の手を取って走り出す。
「なんで逃げるの?」
全く遠くならない健吾の声に泣きそうになる。
亜姫が腕を掴まれた。
「あ…亜姫ちゃんっっ」
沙姫が亜姫を振り返る。
「沙姫ちゃん!!セイとランに…」
「う…うんっっ」
そう言って沙姫は携帯を取り出してランに電話をする。
「沙姫?どうした?今何処?俺今からそっち行こうと…」
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