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「亜姫(あき)ちゃん、沙姫(さき)ちゃん、ママ、再婚しようと思うのよ…」
中学校の卒業式が終わって家に戻るといきなりの大胆発言をした母親の遥(はるか)に亜姫と沙姫は同じ表情で首を傾げる。
「「誰と?亜姫(沙姫)達が知ってる人?」」
2人がはもると遥は嬉しそうに微笑んだ。
「そうよ。柚木さんって覚えてる?」
柚木といえば引っ越す前に近くに住んでいた幼馴染みだ。
亜姫、沙姫と同級生の双子にその兄と父の4人家族。
男手がない古沢家はよく世話になっていたし、食事だってよくみんなで食べた。
「「セイ(ラン)のとこ?」」
亜姫と沙姫が同時に尋ねた。
遥はそうよと微笑んでどうかしらと尋ねるように首を傾げた。
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